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   幻蟲奇譚
 
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蚤の章…13


 小さな何かが、タマジの頭部から飛び出すと、ピョ〜ン、ピョ〜ンとタマジの身体に2回着地し、そして3回目に夏雄の腕に止まった。
 体長七ミリぐらいの蚤だ。
 だが、普通の蚤ではない。
 齢(よわい)百年は越えている妖怪で、化け猫の血が好物らしく、タマジを宿主としている。
 ちなみに、彼の嫁はミツを宿主としている。
 訳あって、別居中だ。

「夏坊、あまりコレを苛めるな。あとでワシが叱られるからよ〜というのは建前で、ワシも仲間に入れてくれるのか?」
「ああ、ジイさんも怖いバアさんの手前、女遊びっていう訳にはいかね〜だろうから、タマジを可愛がってやってくれ。好きだろ、尿道責め」
「好きじゃな――い!」
 
 ジイさんとの会話にタマジが割り込む。

「出た、タマジのウソ八百第二弾。それにタマジには訊いてないし〜」
「そうじゃよ。タマタマ、ワシは好きだ」
「蚤ジイ、俺をタマタマって呼ぶな!」
「ん? なんか言ったか、タマタマ? 最近耳が遠くてかなわんわ」
「蚤に耳などあるか〜〜〜ッ!」
「そうか? なら、余計なにも聞こえんな〜」
「タマジ、興奮してもいいけど、身体揺らすな。手元が狂うと痛い目みるのお前だぞ。ジイさん、さっさとタマジの相手してやってくれよ〜。放って置かれて辛いから、このエロ猫はギャンギャン煩いんだ」
 
 あいよ、と夏雄の腕に止まっていたジイさんが、ピョンとタマジの先端に移動した。

「ちょっとお前さんの穴でひとっ風呂浴びさせてもらうわ。夏坊、長湯させてもらっても、かまわんか?」
 
 ジイさんが、蜜の滲む穴にスポッと身体をはめ込むと、タマジから「ぁふ、」と吐息が漏れた。

「…このぉクソジジィ」
「はは、我慢できないらしい。長湯もいいけど、失神させるなよ? 俺の楽しみが減るから」
「本当、夏坊にはかなわんな〜。タマタマも幸せ者じゃな、ははは」
 
 通常は幸せだが、今は凄く不幸だとタマジは主張したかった。
 だが、ジイさんによる攻撃が始まり、それどころではなかった。
 ジイさんが、潜水じゃと言って狭道を潜っていく。
 潜りながら、ジイさんの身体を肥大させるので、押し開かれる度に、圧迫感と痛みと熱がタマジを苦しめる。

「ぁあう、…ジジィ、」
 
 苦しいだけなら我慢のしようもあるが、夏雄に可愛がられている身体は、痛みや苦しみをいとも簡単に悦びに変換してしまう。

「…う、…はぅ、…あつ、い、」
 
 苦しみに上書きされる快感に、身悶えてしまう。

「こら、腰をくねるな。危うく袋切るところだった」
「…そんなこと、…ジジィに言ってくれっ、ひゃぁああっ、…無理ッ!」
 
 ジイさんが、十センチ沈んだところで、身体を更に肥大させた。
 パチンコ玉を越える大きさで、タマジを尿道を押し広げた。

「無理っていいながら、乳首まで尖らせて、ホント、エロい猫だ。あと少しで刈り終わるから、もうちょいジイさんと遊んでろ」 
 
 風通しがよくなっていく下半身に目をやる余裕もなく、タマジは蚤のジイさんに攻められ、喘いでいた。

「…や、…苦しぃ、…クソジジィ、…ぁああう、壊れるっ」
 
 繋がれている四肢がピンと緊張し、ガクンとタマジの身体が弛緩した。

「ジイさん、失神させるなって」
 
 身体は弛緩したが、そこは張り詰めた状態を保っていた。
 穴からムクッとジイさんが顔を出す。

「いや〜、タマタマの汁があまりにイイ温度だったので、加減を忘れてしもうた。安い入浴剤とちがって、ワシの身体にも艶が出てきたわい」


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